1.Intoduction
皆さんは、今の働き方に満足していますか?コンフォートゾーンから抜け出してみませんか?
(”コンフォートゾーンって何?”と思った方は、考えながらぜひ読み進めていただければと思います^^)
さて、私達の生活の制限を余儀なくされているコロナ禍において、生活や仕事の在り方が変化した方も多くいるかと思います。そのような中で、自分のキャリアを見つめなおすきっかけとなった方もいたのではないでしょうか?
その時代の流れにあわせて注目されているのは、副業・兼業という働き方です。
ただ、副業・兼業というのは様々な形があるかと思います。未経験からスキルをつけて行うものや、自分の得意なことや好きなことをサイドビジネスとしてする方法もあります!
ETIC.では、「自分のスキルや経験を地域貢献につなげたい」という人向けのプログラムづくりや、副業プロジェクトの紹介を行っています。そういったプロジェクトに参加していただいた方で、地域に関わるきっかけとして副業を始めるという方もいて、結果移住や二拠点居住につながっている人も実際にいらっしゃいます。
しかし、日本で副業として関わろうとしている方は約10%(2020年12月時点)とまだまだ割合が低いことが現状です。
そこでこのコラムでは、”世界の副業事情”と題し、世界各国ではどのように副業が社会から見られていて実際にどんな働き方をしているのかなどをお伝えしたいと思います!
世界と日本を比較していく中で、日本社会が副業・兼業がしやすくなる方法を考えたり、また皆さんが新しい価値観を得て、何か人生をかけてやってみたいことなどを探すきっかけになれば幸いです。
2.日本と海外の働き方のマインドセットの違い
さて、世界の副業事情にお伝えしていく前に、日本と世界各国では働き方のマインドセットに大きな違いがあります。
今回は一般的に働くということに関して、日本社会と欧米社会ではどのような考え方の違いがあるのか、バックグラウンドをひもときたいと思います!
大きく分けて3つのポイント分けてお伝えしていこうと思います。
①集団行動VS個人主義
日本の多くの会社では、個人の意見よりも多くの人の意見を取り入れ全員で一つの物事を解決していくところを重要視します。
何事も同じ方向性で推し進めていくことが善いとする考えが強くあるのが特徴です。なので、チームプレイが重要になってきます。
一方で、多くの欧米の国々は個人の意見がより求められそのプロジェクトに沿って理にかなっている人の意見が評価され、年齢関係なくその人自身の考え方を尊重する傾向にあります。
②給料や昇格
日本では長く一つの会社にいることが美徳とされるケースが多く、なかなか新入社員のうちから良い評価を受けたり、スキルが認められて昇格に繋がるというケースはまだ多く見られないかもしれません。
一方で、欧米諸国は実力主義で個々のスキルをベースにして考えることがあるので、給料形態や昇格に関しても個人をみて判断されるケースがあります。
これもまた、日本とは違う面白いポイントだと思います。
③効率性
欧米ではとにかく仕事のスピードを重要視します。なので、要件を先に提示する場合が多いです。また、家族や自分のプライベートの時間を大切にする方が多いので、残業が少ないことも特徴の一つです。ただその分、仕事に対するパフォーマンスを厳しく評価されます。
しかし日本は、基本的には丁寧に仕事を進めることが美徳とされるので、相手の立場になって意見を言ったりなどの調和性が高いことが求められます。
このように仕事をするにあたり、どこにポイントをおいて進めていくかでまた違った仕事の環境になることがあることが言えるでしょう。
3.各国の副業事情
皆さんの中で少しずつ日本と海外の働き方の違いについて、背景知識がついたところで、次に、実際に海外では副業というものはどのように社会で受け入れられているのか?というポイントでお伝えしていければと思います!
このコラムで詳しい各国のデータなどはまたご紹介しますが、今回はさらっと副業に関してのおもしろいデータを共有していきます。
今回は、アメリカ、ドイツ、香港を例にして取り上げたいと思います。
①アメリカ
アメリカでは、法的に副業就業に関する法律上の規制というのは特になく、また労働時間の上限も定められていません。
副業をしている人の割合は、全体の4.9%と意外にも少ない結果ですが、法律の事情などに縛られるはなく、比較的自由に働き方をデザインしているのがアメリカの特徴です。
私も実際にアメリカに1年滞在していたことがありましたが、自分らしく働いている方が多い印象でした!
私の知り合いにも、本業で不動産会社に務めながらホストとして留学生を受け入れるサイドビジネスをされていた方や、学校の先生が週末はUberの運転手をしていたりなど皆さん自分のライフスタイルにあった副業をしていました!
②ドイツ
ドイツは先進国の中で1番労働時間が短いと言われている国で、年間平均労働時間は日本よりも348時間短いというデータもあります。
この要因としては、1日に10時間を超える労働を法律で禁止していることや、有給消化率100%が当たり前であるということなどがあげられると考えられます。
そんなドイツは、なんと副業をしている方を守るための法律があります。
ミニジョブ制度と言われるものです。
名前だけでも聞いたことがある!と思われる方もいるかもしれませんね。
ミニジョブ制度とは、簡単に言うと賃金平均が月額450ユーロ以下のパートタイム労働の一種です。 最低賃金や休暇、労災保険に関しては、通常の労働者と同じ待遇を受けることができるといいうものです。
目的としては、ドイツ政府が雇用機会の拡大を目指して作った制度になります。
このミニジョブ制度が普及してからドイツでは、この制度を利用して副業を始める方が多くでできたそうです◎
③香港
さて、北米・ヨーロッパ諸国は比較的働き方に関して自由で寛容な部分があり、皆さんもそういういった印象があったかと思いますが、アジア圏ではどうでしょうか?
今回は、香港を例にあげてお伝えしていきます!
まず香港では、”自分が雇われている”という感覚よりも、”自分でビジネスをしている”という方が自分のステータスが高くみられる傾向にあります。
これは、大企業のCEOだけではなく、スタートアップや若者が小さなビジネスを始めている場合にもあてはまります。
香港人にとって、会社で働くのは選択肢の中の1つにしているケースも少なくないのです。なので”副業=当たり前”という風潮も香港の社会には根づいているようで、副業を始めるのにハードルが低いのは魅力的なポイントですよね。
4.まとめ
今回このコラムでは、日本の副業の現状と日本と海外の働き方の違いやまた各国の副業事情についてお伝えしてきました。
どうだったでしょうか?
日本とはまた違う価値観だったり、考え方があるのだと驚かれた方もいらっしゃるかもしれません!
ここで、始めに皆さんに投げかけた質問の答えですが、
コンフォートゾーン(Comfort Zone)= 居心地の良い場所
という意味になります。
コンフォートゾーンから抜け出してみませんか?と私が皆さんに問いかけた理由としては、居心地の良い場所からでて新しいことに挑戦してみませんか?という意味でした!
私達が普段住む世界というのは、世界からみるとほんの小さな中で生きています。ただ、忙しく日々生きているとそうしたことも忘れて、本当に自分がしたかったことが後回しになってしまっているなんてことはありませんか?
ご覧頂いた通り、海外と比べると日本では、法律や社会の環境上まだまだ副業が認められる環境ではないかもしれません。ただ、日本もこのような海外の事例をみて、最近では副業を解禁する会社やまた多様な働き方を推奨する傾向も見られます。
ETIC.では、がっつりと副業をするには抵抗があるけれど挑戦をしてみたい、という方向けのプログラムもたくさんご用意しております。また、学生の方や社会人向けのプログラムなどその方に応じたピッタリなものをご紹介させて頂いてます^^
みなさんの挑戦をサポート致しますので、まずはお気軽に皆さんの想いをお聞かせ下さい。このコラムを読んで、ぜひ皆さんがコンフォートゾーンから一歩出て、新たな挑戦に進まれることを願っております。
次回は、アメリカの”詳しい副業事情”についてお伝えするので楽しみにしていてくださいね^^
【出典】