「売上」か「理想」か。ローカルビジネスの実践者と考える、オーガニックな成長と健やかな経営のあり方
地域でお店や事業を営む人に向けた実践者によるパネルトーク
地域でお店や事業を営む人の多くが、「拡大しなければ」「売上を立てなければ」という数字のプレッシャーと、自分が大切にしたい暮らしや価値観とのあいだで揺れています。商品そのものを売りたいというより、自分なりの生き方や価値観、哲学や願いのようなものを商品やサービスにのせて届けたかったはずなのに、日々の仕事に追われて、その願いを見つめ直す時間がなかなか取れない…そんな声を、私たちはたくさん聞いてきました。
このイベントでは、地域に根ざしながら自分らしい事業を育ててきた2名のゲストをお迎えします。理想と現実のあいだで、どんな葛藤があったのか。拡大しないという選択、あるいは拡大するという判断は、何を基準にしてきたのか。売上や経営の数字と、事業を通して実現したい理想とを、どのように折り合わせてきたのか。実践者のリアルな言葉から、「想いと商いをつなぎ直す」ヒントを一緒に探る90分です。
お招きするのは鹿児島県霧島市横川町でゲストハウス「横川kito」や「菓子店&gallery横川正丸屋」を運営し、空き家活用や創業支援を通じて地域の挑戦を育む一般社団法人横川kito代表理事・白水梨恵さんと、北海道・上川町でコーヒーロースタリーや宿泊複合施設「ANSHINDO」をはじめ、地域に人の流れと挑戦を生み出す場づくりを実践する株式会社EFC代表・絹張蝦夷丸さん。
それぞれのリアルな実践から考えます。事業を大きくすることだけをゴールにせず、自分らしい経営や健やかな成長とは何か。ローカルビジネスの最前線で試行錯誤を続ける実践者とともに、そのヒントを探ります。

鹿児島県霧島市横川町のゲストハウス「横川kito」 (画像提供:横川kito)

北海道上川町の宿泊複合施設「ANSHINDO」 (撮影:畠田大詩)
本イベントは、NPO法人ETIC.が2026年秋に開講する、地域の小規模事業者向け実践プログラム「INNOVATOR’s LAB 2026 for Local Challengers 〜想いと商いをつなぎ直す3ヶ月間〜」(アメリカン・エキスプレス財団の協賛により参加費無料)のプレイベントとして、NPO法人グリーンズとの共催で開催します。
こんな方におすすめ
・地域で飲食店・宿・小売店・サービス業などを営んでいる方(開業1年目〜)
・日々の営業や経営でいっぱいいっぱいで、開業時の想いやビジョンを見つめ直す時間が取れていない方
・商いはあくまで手段で、その先に届けたい生き方・哲学・文化がある方
・自社の商いに閉じず、根をはる地域にも還元されるような事業にしていきたい方
・現場を持って試行錯誤している、地域を超えた仲間と出会いたい方
本イベントの見どころ
・地域で事業を続けてきた実践者2名の、リアルな試行錯誤の物語が聞ける
・「拡大しない選択」「数字と理念の折り合い」など、いわゆるビジネスセミナーではなかなか扱われないテーマを深掘り
・クロストークと質疑応答を通じて、自分の事業を見つめ直す時間に
・参加費無料のプログラム「Local Challengers」の詳細を、いち早く知ることができる
登壇ゲスト

絹張蝦夷丸(きぬばり えぞまる)さん
ANSHINDO / KINUBARI COFFEE ROASTERS
1990年生まれ。北海道・オホーツク・湧別町出身。 2019年に札幌市から道北の上川町へ移住し、地域おこし協力隊としてKAMIKAWORKプロジェクトなど、多くの地方創生事業に携わる。 2021年北海道上川町に交流スペースやシェアハウス、泊まれる複合施設などを企画運営するローカルベンチャー株式会社EFCを創業。 2022年にロースタリーカフェKINUBARI COFFEE ROASTERSをオープン。 空き家・空き店舗を活用したエリアリノベーションや、地域コミュニティのコーディネート、移住定住支援、地域おこし協力隊のサポートなど、過疎地域における課題解決に向けた様々な事業を幅広く手がける。

白水梨恵(しらみず りえ)さん
一般社団法人横川kito / 代表理事
立命館アジア太平洋大学卒業後、上場企業にて女性向けヘルスケア・美容・食領域のコンテンツ企画・編集に従事。その後、地域づくりの世界へ転身し、2020年に鹿児島県霧島市横川町にて一般社団法人横川kitoを設立。国登録有形文化財を活用したCafe&Gallery、古民家ゲストハウス、10代のキャリア教育拠点ユースセンター「yukusu」などの運営を通じて、地域資源の掘り起こしと編集、地域経済循環の仕組みづくりに取り組む。令和7年度総務大臣賞(ふるさとづくり大賞)をはじめ受賞多数。地域コーディネーター、アドバイザーとしても各地の地域づくりに伴走している。
モデレーター

植原正太郎
NPO法人グリーンズ 共同代表
1988年4月仙台生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。新卒でSNSマーケティング会社に入社。2014年よりNPO法人グリーンズにスタッフとして参画。2021年より共同代表に就任。WEBマガジン「greenz.jp」や社会課題領域の求人サイト「WORK for GOOD」を運営し、「いかしあう社会」の実現を目指す。企業・自治体・NPOと共創しながら、サステナビリティ、パーパス経営、地域共創をテーマにしたプロジェクトを企画・実践。近年はリジェネラティブデザインの思想をもとに、地域や流域から社会を再生する取り組みを探究している。熊本県南阿蘇村在住。釣りとランニングと自給自足がしたい三児の父。

川上果穂
NPO法人ETIC.
1991年生まれ、神奈川県育ち。大学卒業後、複数社で会社員を経験し、コミュニティマネージャーとパン職人を両立するため独立。現在は、NPO法人ETIC.にてソーシャルビジネスの創業支援や企業向けプログラムの企画・運営などを行う他、移住先の鞆の浦(広島県福山市)にて夫婦で設立した合同会社コト暮らしの事業として「暮らし観光」の実現を目指す。また、2026年4月よりパン屋「緒(いとぐち)」を開業。ご近所さんと挨拶する日々が楽しい。5歳と2歳の二児の母。
対象者
地域で店舗やサービスを営む小規模事業者の方 (飲食店・宿泊業・小売店・サービス業・EC事業・その他BtoC事業など)
※これから開業を考えている方、テーマに関心のある方のご参加も歓迎です。
実施概要
■開催日時: 2026年8月5日(水)19:00〜20:30
■場所: オンライン(Zoomミーティング)
■参加費: 無料
■参加方法:
・リアルタイム視聴
・アーカイブ視聴(後日、視聴URLをお送りします)
※どちらも事前にPeatixでお申し込みください。
■タイムスケジュール
19:00 オープニング
19:10 ゲスト事業紹介①
19:25 ゲスト事業紹介②
19:40 クロストーク/Q&A
20:20 「INNOVATOR’s LAB 2026 for Local Challengers」のご案内
20:30 終了
■共催
NPO法人ETIC. NPO法人グリーンズ
■個人情報について
ご入力いただいた情報はNPOグリーンズと共催団体の間でプライバシーポリシー/個人情報保護方針に則って管理いたします。
https://greenz.jp/privacy/
「INNOVATOR’s LAB 2026 for Local Challengers」について

「INNOVATOR’s LAB 2026 for Local Challengers 〜想いと商いをつなぎ直す3ヶ月間〜」は、地域で事業を営む小規模事業者の方を対象に、ビジョンを見つめ直し、自分らしい事業・サービスとは何かを追求する実践型プログラムです。アメリカン・エキスプレスの協賛により、参加費は無料。全国から集まる24名の仲間とともに、合宿やフィールドワーク、メンタリングを通じて、自分の事業をじっくり見つめ直します。
プログラムで目指すこと
① 自身の想いに一貫したビジョンをつくりきる
「自分は何を実現したくて、この店をやっているのか」。誰かの受け売りではなく、自分の言葉で語れる、ゆるがない理念やコンセプトを残します。それが、迷ったときの判断のよりどころになります。先輩実践者の現場を実際に見て・話して、「自分にとって大事なこと」「これは違うなと思うこと」を感覚で理解し、言葉にしていきます。
② 自分らしさを大切にしたオーガニックな成長プランを探る
事業を大きくすることだけが正解ではありません。満足のいくサービスを提供するために必要十分なスケールとは何かを考え、自分らしさや個人の世界観を大事にしたオーガニックな成長を目指します。一方で、自分が必要だと思ったタイミングで拡大を選ぶことも、また良いこと。その判断軸を自分の中に育てます。
③ 経営の数字を「道具」として捉え直す
売上や利益といった経営上の数字は、目的ではなく、自分のお店でやりたいことを実現するために必要な知識であり道具です。見ないようにしてきた数字とも向き合い、3〜5年先のビジョンに向かって地に足をつけて進む力に変えていきます。
④地域に根ざして商う仲間たちとの実践コミュニティを育む
同じ立場だからこそ、苦しいときは弱みも吐露できる。共感と励ましを通じて互いにエンパワメントし合える、地域を超えた実践型のコミュニティを育みます。
プログラムの対象
業種・事業形態
・地域において、自身のメイン事業(事業全体の60%以上)としてすでにサービス提供をしている、店舗型の小規模事業者(飲食・物販・宿・サービス等)
※EC販売や無形商材も含む
※事業承継で新規事業を始める場合も可(ただし経営権があること)
※BtoC事業であること
規模
・店主一人〜少人数(家族など)のチーム
・法人格は不問
こんな方におすすめ(再掲)
・地域で飲食店・宿・小売店・サービス業などを営んでいる方(開業1年目〜)
・日々の営業や経営でいっぱいいっぱいで、開業時の想いやビジョンを見つめ直す時間が取れていない方
・商いはあくまで手段で、その先に届けたい生き方・哲学・文化がある方
・自社の商いに閉じず、根をはる地域にも還元されるような事業にしていきたい方
・現場を持って試行錯誤している、地域を超えた仲間と出会いたい方
対象外となる方
・まだ開業・承継しておらず、事業運営の現実がない方
・親や上位者が実質的な意思決定者で、ご自身に経営権がない方
・事業収益とは別に安定した給与があり、事業に生活がかかっていない方
募集期間
2026年7月24日(金)〜8月17日(月)予定
※詳細はプログラム特設サイト(7月24日公開予定)にてご案内します。