【参加者募集】
~「源流のスチュワードシップ(守り人)」と創る、企業のネイチャーポジティブ戦略~
現在、熊本・阿蘇地域は、世界的半導体メーカーの進出を背景に、産業界から「水資源の聖地」として大きな注目を集めています。先行する大手企業を中心に、使用する水以上の水を自然界に戻す「ウォーターポジティブ(地下水涵養)」の動き(冬期の田畑への湛水補助など)が活発化しています。
しかし、現在のトレンドは中流域における水量の「オフセット(埋め合わせ)」という「量」の議論に偏りがちです。地下水の真の源流であり、九州一円の主要河川を支える「阿蘇の草原(上流域)」に目を向けると、超高齢化と人口減少により牧野組合の解散が相次ぎ、草原面積は明治期の半分にまで減少するという危機に直面しています。
阿蘇の草原は、森林とは異なる独自の「生物多様性の宝庫」であり、独自のカルデラが織りなす「圧倒的な景観価値(世界文化遺産登録への挑戦)」、さらには「広大な炭素吸収源(CO2貯留機能)」など、他には代えがたい多面的な環境・文化的価値を有しています。
本フィールドワークでは、この貴重な環境資産をボランティアや寄付によって多くの市民が参画することで守ることに加えて、「放牧」や「エコビジネス」という持続可能な“なりわい”によって維持・管理する『草原スチュワードシップ(責任ある管理)』の現場を巡り、企業と地域が共に価値を創出する次世代のネイチャーポジティブ戦略を考える機会を目指します。
※本フィールドワークは、損害保険ジャパン様との連携により企画しています。
■主催:NPO法人ETIC. 協力:一般財団法人ネイチャープレナー・ジャパン
■スケジュール(案):
【第1日(7/3)】大地の記憶と地域ガバナンスを学ぶ
12:00 熊本空港集合(推奨フライト:ANA羽田10:00→熊本11:45/JAL羽田10:00→熊本11:50)
12:00-13:00 ランチ&オリエンテーション
13:00-16:00 グリーンズ植原さんの解説のもと、熊本地震震災遺構・白川水源視察
16:30-18:00 一般財団法人阿蘇グリーンストック
18:00-19:00 ホテル移動(チェックイン)
19:00-21:00 懇親会
【第2日(7/4)】ネイチャープレナーの最前線
8:30 ホテル発
9:00-9:30 大観峰(阿蘇の草原景観の視察)
10:00-12:00 阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト
12:00-13:00 ランチ
13:30-15:30 阿蘇さとう農園
15:30-17:30 ラップアップ(作戦会議・振り返り)
18:00頃 熊本空港にて解散(参考フライト:ANA熊本19:00→羽田20:40/JAL熊本20:05→羽田21:45)
■参加費:
一般参加者:20,000円/名(税別)(+現地への旅費・宿泊費・食費・現地交通費等の実費は各自負担)
ETIC.共創ラボメンバー、NPJパートナー/サポーター企業、損保ジャパン様からのご紹介者は参加費無料(上記実費は各自負担)
■主な訪問先について:
阿蘇・カルデラ圏内で活動をする先進的な「ネイチャープレナー」や保全の中核団体を訪問し、ダイアログを行います。
① NPO法人グリーンズ(共同代表 植原 正太郎さん)
2021年に南阿蘇村に家族で移住。WEBマガジン「greenz.jp」を運営するNPOグリーンズの経営をリモートで行いながら、近年は阿蘇でのリジェネラティブツーリズムも企画実施。環境メディアの立場から、阿蘇の状況について解説をいただきます。植原さんには、熊本地震震災遺構・白川水源など、阿蘇の自然の営みへの理解を深めるためのガイド役もお願いしています。
② 公益財団法人阿蘇グリーンストック(専務理事・増井 太樹さん) / 阿蘇草原再生協議会
年間70牧野延べ参加人数が2,500名を越す野焼き支援ボランティアの取り組みや、熊本県の「阿蘇草原再生・世界遺産推進課」や「環境立県推進課」と連携して基金を設立・運営する、阿蘇の中核的組織。増井さんは草原の専門家(博士)でもあります。「草原保全」というテーマに対して、どのような取り組みをしてきているのか、現在の課題感はどこにあるのか、お話を伺います。
※関連記事
https://greenz.jp/2024/02/21/asogreenstock/
③ 阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト(内山 彰さん)
阿蘇の草原は、森林よりも効率的に地下水を浸透させる「天然のスポンジ」です。あか牛の放牧が「藪化」を防ぎ、水源涵養機能と地滑り・洪水防止機能を同時に高めます。生業として、草原をどのように活用していくのかという視点とともに、その課題と可能性を伺います。
④ 阿蘇さとう農園(佐藤 智香さん)
あか牛が入るのが困難な急峻な土地を羊が補完する「多機能放牧」や、草原を活用した新たなビジネスモデルを視察します。生業として、草原をどのように活用していくのかという視点とともに、その課題と可能性を伺います。
■事前勉強会について【実施済】:
6月11日(木) 12:00-13:00に、事前勉強会を開催します(ETIC.企業×地域共創ラボの定例会内での実施となります)。
ゲストは、 NPO法人グリーンズ 共同代表 植原 正太郎さんです。
参加が難しい方には、後日動画もしくは議事録等の形で、共有させていただきます。
■その他留意事項:
・宿泊先は阿蘇市内のホテルを各自手配ください。
(推奨)阿蘇内牧温泉 五岳ホテル ※こちらが満室の場合、近隣の徒歩圏内で確保ください。
・草原内に入る可能性があるため、ラフな恰好でお越しください。
・飲食代等は、現地にて各自精算でお願いいたします。
・現地での移動(空港からの各地へ)については、原則各自レンタカーを確保ください。数名の乗合が可能ですので、車の運転ができない方などはお申込み時にご連絡ください。
・定員は10名ほどを想定しています。お申込み多数の場合、ご参加いただけない場合がございます。ご了承くださいませ。
■申し込み方法 :
「お申込はこちら」ボタンよりお申し込みください
※「企業×地域共創ラボ」とは
地域での新規事業開発を目指す企業が、ローカルベンチャー地域と関係性を育み、探索と共創による事業開発を目指すプラットフォームです。
地域で新しい価値の創出・仕組み作りに取り組んでいる企業の方々が参加しています。詳細はこちらをご覧ください。