ETIC. Letter 2024年10月23日号「雪が積もる前の今が大事。能登豪雨ボランティアについて」を発行しました

雪が積もる前の今が大事。
能登豪雨ボランティアについて

朝晩の寒暖差に秋を感じるようになりましたね。お元気ですか?

元日に起きた能登半島地震からまもなく10ヵ月が経とうとしています。9月下旬には、豪雨災害により、復旧・復興に向かっていた被災地域が再び大きな被害を受けました。

多くの農地も被災しました。地震を機に離農した方もいるなかで、農業を続けると決断し育ててきた作物が、収穫直前に被害にあいました。一度水に浸かった稲は機械では刈れないので手作業での稲刈りが必要です。今、能登がお米を失うことは、収入源だけでなく、生産者の生業や心までも失うことになるのではないか。そんな思いで、エティックでは豪雨支援ボランティアを募集しました。

 

能登豪雨ボランティアに参加した皆さんの声を紹介します
・農家の方の「足が悪いのでどうにもできず、収穫間近の稲が水に浸かりダメになって辛かった。少しでも収穫してもらってスッキリした」という言葉が印象的でした。

・「また行くよ!」「がんばるよ!」が飛び交っていました。支援する側とされる側の関係を超え、困難を分かち合い、励まし合う積み重ねが増えるとみんな頑張れるのだと思います。

・いつか私たちも被災する立場になることもあると思います。そういう意味で言葉通り「お互い様」と言えます。

・稲刈りしながら村の方と話しました。「賑やかな過疎を目指して、関わる人を増やし、村として存続していきたい」という話が心に残っています。魅力的な村にこれからも関わりたいと思いました。

復興を支えながら、今後の災害に備えた全国ネットワークをつくっています

東日本大震災をきっかけに始まったエティックの「右腕プログラム」を能登でも実施しています。復興に取り組むリーダーの右腕となる人材を全国各地から能登に派遣しています。

静岡市を拠点に、まちづくり事業に取り組むNPO法人ESUNE副理事の斉藤雄大さんは、今年3月から約5ヵ月間、右腕として能登の復興支援に取り組みました。以前から、将来的に大規模な地震が起こると言われてきた静岡での災害支援体制をつくりたいという意図をもっての参画でした。現在も能登と静岡を行き来しながら、能登の情報を静岡に伝え、静岡からはボランティアを呼び込んでいます。

斉藤さんの活動については以下の記事をご覧ください。

能登と静岡をつなげて、大規模な災害に備えた支援体制をつくる。右腕プログラム参加後、七尾市の企業に転職した斉藤雄大さん【能登復興の右腕(3)】

エティックの災害支援は、災害復興支援基金プロジェクトとして、復興を支えながら、次の災害に備えたネットワークを全国に広げていく取り組みへと進化しています。

ご寄付やボランティアでご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございます。皆さまからのご寄付は、学生ボランティアの交通費補助にも活用させていただいています。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

【関連情報】

能登半島地震復興支援 活動報告(2024.1.1-6.30)

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