「子ども」と「子育て」の課題解決

何を目指しているか

貧困、教育格差、虐待、ひきこもりなど「子ども」「子育て」領域の課題解決を一つのフォーカスエリアとしています。NPO、企業、行政など、異なるセクターのプレイヤーをつなげ、集合的・相互補完的な取り組みや知恵の共有を促進することで、よりよい社会システムを実現すること(コレクティブ・インパクト)を目指しています。

なぜこのテーマに取り組むのか

「子ども」「子育て」領域の様々な社会課題に対する、社会全体の問題意識は近年高まりつつあります。2023年には、こども家庭庁が発足しました。

この問題への取り組みは、行政や公的機関、民間のNPO、企業といった多様な組織がそれぞれの現場で当事者や仕組みに向き合い、活動を展開しています。また、子どもや子育ての課題への関心や支援の意向を持つ企業や行政、個人が増えていることは、一つの明るい兆しと言えるでしょう。

こうした変化を社会の本質的な変化につなげていくためには、多様なプレイヤーや取り組み、リソースをうまくコーディネートすることが重要であると考えています。その中でも、民間のNPOや企業が果たす役割に私たちは着目しながら、その可能性を最大限に活かすことに取り組んでいます。

何をしているのか

従来の社会起業家支援が経営面の支援が中心であったのに対し、「子ども」「子育て」領域においては、実際の現場やプログラム、サービスの質を向上させる方法、そして社会全体の仕組みづくりについて知恵やノウハウの共有にも取り組んでいます。

ETIC.は、日本の多くの優れた「子ども」「子育て」領域のNPOと強固なネットワークを築いており、これが大きな強みとなっています。また、近年はこの領域を支援したい企業や財団、NPO、篤志家との連携・協働も増えています。各団体が持つ独自の知恵やネットワークを最大限に生かし、互いに連携し学び合いながら、一緒に成長していくプラットフォームを目指しています。

例えば以下のような取り組みを行ってきました。

  • みてね基金:株式会社MIXIおよび創業者の笠原氏と協働し「子ども」「子育て」領域のNPOに資金的支援やネットワーキングの機会を提供。
  • ユースセンター起業塾:NPO法人カタリバと協働し、10代の若者が意欲と創造性を育むことのできる居場所づくりと起業を支援。
  • 子どもの未来のための協働促進助成:NPO法人かものはしプロジェクトと連携し、地域での協働の取り組みを資金面・非資金面で支援。休眠預金を活用。

 

今後の具体的なプラン

「子ども」や「子育て」の課題解決に取り組むNPOの皆様は、ぜひ様々な支援プログラムや助成プログラムをご活用ください。また、個別相談も随時受け付けております。
また、この領域の課題解決に思いがある企業や財団の皆様も、ぜひお問い合わせください。思いや問題意識をお聞きした上で、適切な支援の形や連携の方法を一緒に模索し、形にしていければと願っています。
最新の取り組みは、メールマガジンを通じて随時提供させていただきますので、ぜひご登録ください。

担当メッセージ

約5万の特定非営利活動法人(NPO法人)うち、半数近くが「子どもの健全育成を図る活動」を活動分野としています。妊娠期から自立まで、「子ども」「子育て」領域だけでも多様な活動があります。また、ソーシャルイノベーション事業部が他のプログラムでも支援している民間の非営利活動との親和性が高い領域だと考えています。 この領域で活動する方々をコーディネートすることで、社会システムをつくるひとりとして、活動していきます。

関わっているメンバー