行政・自治体向け提供内容

私たちのミッションは、アントレプレナーシップを持った人を増やし、課題が自律的に解決していく社会を作ることです。そのために、東京圏だけでは無く日本全国の地域において、多くの自治体・行政機関と連携し、企業の事業成長支援や、地域での創業支援、関係人口創出支援といった、アントレプレナーシップが育まれる機会を生み出し、そこに関わる人を増やす活動を行っています。

地域の課題やニーズに合わせて柔軟にプログラムを設計し、地域の課題解決と、その担い手の育成を行います。関心のある方はぜひお問い合わせください。

地域に根差した中間支援組織・機能の重要性

ETIC.では、地域の課題解決のためのプロジェクトをつくり、必要なリソースを地域内外から呼び込み、関係する人たちをつなぐ役割を中間支援組織・機能と呼び、そういった役割を担う人を地域コーディネーターと呼んでいます。

私たちは、彼らの存在が地域の課題解決にとっては必要不可欠であり、そうした組織が各地で育ち、自立自走していくことこそが、地域にとって本当に必要なことであると認識し、様々なサポートを行っています。

中間支援組織・機能のバックグラウンドはNPO、企業、自治体職員、大学教員、経済団体職員など様々ですが、どんなステイクホルダーとどのような協力体制をつくればいいのか、各地域の特性や状況に合わせての支援が可能です。

中間支援組織・機能の型

自治体主導型自治体が手動でコーディネート。職員本人ではなく、異動の無いポジション(定住支援員・集落支援員等の制度)を活用しながら担う ex.大分県竹田市、徳島県南部1市4町
地域おこし協力隊制度活用型地域おこし協力隊制度を活用し、業務内容を「中間支援を担うコーディネーター」と指定して人材を募集。任期終了後は地域コーディネート機関としての独立を視野に活動を行う ex.熊本県五木村、秋田県羽後町
地域コンソーシアム型商工会議所・商工会・金融機関(地銀・信金)・自治体等、地域内の複数の機関の連携(コンソーシアム)を通じてコーディネート機関の役割を分担し、実施する
ex.長野県塩尻市、兵庫県宍粟市、千葉県銚子市
民間主導型民間企業、団体等で、インターンシップに限らない地域の「まちの人事部」機能を自立継続的に担う。主な収入は企業からの課金 ex.岡山県西粟倉村、石川県七尾市、三重県
大学主導型大学が主導して地域コーディネート機関を担う。専任の教員・職員がつくことが望ましい。研究所等の組織を活用し行う例も。 ex.大正大学、宮崎大学、立教大学

ETIC.が提供するメニュー

①中間支援組織の立ち上げ伴走支援

1.ハンズオン支援(伴走支援)

自地域にこうした中間支援組織を立ち上げたいと希望する自治体等に対して、深く入り込む伴走支援を行います。
ヒアリングにてニーズを伺い、地域コーディネーターとして活動する可能性のある候補者を集め、下記の養成講座等も活用しつつ、最終的に自地域で中間支援組織が自走するまでの支援を行います。

2.コーディネーターを育成するための機会

地域コーディネーター養成講座
地域コーディネーターを養成する実践的な講座を、年に2回実施しています。実際にコーディネーターとして活動する方を対象とし、人材と企業をマッチングするために必要な、考え方と手法を提供します。

・インターンシッププログラム(地域ベンチャー留学
大学生を対象としたインターンシップの、マッチングイベントや面談プロセスの取りまとめ、事前・事後研修を行います。コーディネーター候補者はこの機会を活用し、事務局のサポートを受けつつ、地域企業と学生とのコーディネート経験を積むことが可能です。

②創業支援プログラムの運営・創業希望者の集客

1.「好きなまちで仕事を作る」をコンセプトとした、独自の創業支援プログラム

対象地域の魅力や可能性、課題に対して、創業希望者の想い・アイデアを掛け合わせた形での創業を支援するプログラムを組成・運営します。

過去事例:
好きなまちで仕事をつくる in 奈良 クライアント:奈良市
好きなまちで仕事をつくる in 四国の右下 クライアント:「四国の右下」若者創生協議会
好きなまちで仕事をつくる in 三浦半島 クライアント:神奈川県

2.地域企業での副業を契機とする創業支援プログラム

すぐに創業を目指すのでは無く、まずは対象地域の企業で副業(業務委託契約による就業)経験を積んだのちに創業するプログラムの組成・運営を行います。「これまで創業希望者を集めたがあまりうまくいかなかった」、「産業振興という意味で企業支援と創業支援を両方考えたい」、といった自治体へおすすめです。

過去事例:
NAGA KNOCK! クライアント:長野市
フクシマックス クライアント:福島相双復興推進機構

③地域企業の事業成長支援

1.企業と副業人材のマッチング支援

企業と副業人材のマッチングサイトを運営しており、案件の掲載と、契約に至るまでのサポートを提供しています。
企業が抱える課題を解決し、事業を成長させるための副業人材をマッチングし、販路拡大や新規事業創出、組織改革等を促進します。サイトはこちら

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2.社会的な事業を行う企業への採用支援

ソーシャル領域に特化した転職サイトを運営しています。NPO等の団体のほか、社会的な事業を行う企業・事業の人材募集を行うことが可能です。サイトはこちら

④産業振興支援

1.起業家予備軍発掘・育成体制の強化

地域内の起業家(新規事業を起こそうと考えている方)に対する育成プログラムを提供するとともに、行政や中間支援団体といった支援者向けの研修機会を提供し、地域内で起業家を発掘・支援する体制を強化します。

2.研究プロジェクト組成

地域で解決したい課題やテーマに合わせて、ETIC.が培ったリソースを使い、事業を開発する支援を行います。各地域の起業家や企業、都市部大企業、先進自治体、大学など、多種多様なリソースと協働することが可能です。

⑤地域との事業開発を目指す学び合いのコミュニティ

様々な課題を抱える地域の事業者や中間支援団体が、課題解決を目指す企業の新規事業開発担当者と、本音で話し合える関係を作る”探索と協創”のためのコミュニティです。

企業パートナーとの出会いを通じ、地域にとってインパクトのある事業が生み出され、地域課題の解決や更なる地域の発展が見込めます。資料はこちら

⑥地域の関係人口創出プログラムの組成・運営

1.個別カスタマイズ型

地域外の人材を地域の関係人口化するプログラムを、行政・自治体ごとのニーズ・環境に合わせて設計します。
過去事例では、茨城県の関係人口を増やすことを目的とした、5つのプログラムを同時並行的に設計・運営し、年間で数百名規模の関係人口を創出しています。

過去事例:
JOIN US IBAEAKI クライアント:茨城県
iBARAKICK! クライアント:茨城県

2.固定プログラム

ETIC.では「地域イノベーター留学」と呼ばれる、参加者が地域と自分の関わり方を模索し、実際に地域で活動するきっかけを得るプログラムを通年で実施しています。希望する自治体はこちらのプログラムへ参画することが可能です。

⑦災害時の中間支援機能の強化・仕組み化

地域に根差し活動するまちづくりの担い手である中間支援組織は、災害からの復旧はもちろん、中長期的な復興に欠かせない存在です。災害の初期から災害現場に中間支援組織が携わることで地域内外とのリソースの接続を円滑にするだけでなく、災害をばねにし、地域や地元企業がより持続的で魅力的になっていくことを支援します。
サイトはこちら

ETIC.が有する全国のネットワーク

こちらに記載の、日本全国の自治体、行政機関、中間支援団体、都市部大企業、起業家、大学、等とのネットワークを活用し、全国の事例やノウハウを提供可能です。

参考記事

全国の中間支援団体の紹介

オモシロい地域のつくりかた!「地域コーディネーター」という新しい仕事

「人を集める」まちから「人が集まる」まちへ。岐阜から日本の未来が変わる!?NPO法人G-netが仕掛ける3つのプロジェクト

市役所・商工会議所の役割は、魅力的なプロジェクトで若者を地域に呼び込むこと ―塩尻商工会議所・尾鷲商工会議所の取り組み―

自治体職員へのインタビュー

長野市の社会課題解決へ──ながの起業家創出プログラム「NAGA KNOCK!」に込められた想いとは?

戦略的にまちを「撹拌」し、新しい価値を生む。釜石の復興に取り組んだ石井重成さんの考える、次世代型まちづくり

熱意の連鎖がサスティナブルな町をつくる。北海道厚真町役場のケース