「休眠預金活用による能登半島地震緊急支援事業」実行団体募集開始のお知らせ
NPO法人ETIC.(エティック、東京都渋谷区)が提案した「能登半島地震緊急支援および中長期的復興を見据えた基盤強化事業-災害弱者・広域避難者・小規模事業者等への緊急性の高いプロジェクトの実施とそれを通じた能登のリソース不足解消へ-(以下「本事業」)」が、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA、東京都千代田区、二宮雅也理事長」)により採択されました。4/30まで実行団体を募集しています。
WEBサイト:https://saigaishienfund.etic.or.jp/kinkyu-noto
休眠預金等活用法(民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律)は、金融機関で10年以上取引のない休眠預金等を活用し、国や地方公共団体が対応困難な社会的課題の解決を図ることを目的に制定され、2018年に施行されました。
このたび、ETIC.が提案した本事業は、指定活用団体であるJANPIAの「〈2023年度随時募集〉新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援枠(以下「緊急枠」)第5次募集」にて採択されました。ETIC.は、資金分配団体として、能登半島地震の被害を受けた災害弱者・広域避難者・小規模事業者等への緊急性の高いプロジェクトへの支援を行います。
※採択団体一覧(2023年度緊急枠〈5次〉)
https://www.janpia.or.jp/other/news/press/press_20240318.html
本事業の概要
・助成期間:2024年5月~2025年2月の期間内の6~10か月
・助成金額総額:1億5000万円
・助成金額上限:1団体あたり原則1000万円~3000万円 資金面以外にも伴走支援を提供
・広域や複数課題に取り組む場合:3,000万円程度 (想定する事業インパクトによって最大5,000万円)
・特定の地域や課題に取り組む場合:1,000~2,000万円程度
・採択団体数(予定):6~8団体
・申請締切:2024年4月30日(火)17時 ただし採択上限に達するまで追加公募を実施予定
・申請主体:能登半島地震に対して、被災者生活支援やコミュニティ支援、復興計画づくり支援、小規模事業者の再建支援のいずれか、もしくは複数に取り組む団体
・助成対象:支援対象地域は石川県、富山県、および周辺
申請団体は日本全国を対象とするが、震災地域に根差した復旧復興支援活動が求められるため、現地での実施体制等の実現可能性を重視する
※複数団体協働のコンソーシアム型での応募も可能
※過去に申請にかかる活動の実績がある(コンソーシアムの場合には、参画する団体のうち少なくとも1団体に実績がある)ことが必要
本事業の趣旨
2024年1月1日に発生した能登半島地震から3か月が経過し、これまでの災害支援の経験を通して実感してきたように、社会における平時の脆弱な部分が露わになりつつあります。今後、緊急支援フェーズから生活再建フェーズに移行していくと、被災者のニーズが見えにくくなるとともに、これまでと異なる個別性の強いニーズも発生します。また、コロナ禍の影響を受け、債務も抱える状況の中で被災された事業者も少なくない中で、能登半島という地理的条件やインフラの破損により、外部からのボランティアや支援団体の現地入りが限定的という状況も続いています。こうした状況から、本事業では次のような課題を緊急性が高いものと位置付けます。
・奥能登等の被災地に留まる高齢者・障がい者たちを支える医療福祉リソースの不足
・分散型のみなし仮設生活による既存コミュニティの分断リスク
・さらなる高齢化・人口減少の加速によりコミュニティ再生や事業再建の担い手不足
災害関連死の増加・コミュニティの分断や当事者性の欠如・事業再建の断念による地域力の低下などに繋がる緊急性の高い課題が多い状況に加え、被災地のリソース不足がこのまま続くと、そのネガティブな影響は中長期的な復興にもおよぶ可能性があります。
これらの課題に対処するため、本事業では災害弱者・広域避難者・小規模事業者などへの緊急的な支援を進めるとともに、課題解決に必要な地域内外からの社会資源を掘り起こし、中長期的復興を見据えた基盤強化の取り組みを支援します。
実行団体の公募
「能登半島地震緊急支援および中長期的復興を見据えた基盤強化事業」は、実行団体を募集します(4月30日締切)。詳細はWEBサイトを参照ください。事業趣旨や概要(事業対象等)、説明会や個別相談会についても掲載しています。
なお、4月9日(火)9:30~11:00に公募説明会を開催いたします。参加を希望される方は以下のWEBサイト内のフォームからお申し込みください。
WEBサイト:https://saigaishienfund.etic.or.jp/kinkyu-noto
NPO法人 ETIC.(エティック)について
Move Forward. ETIC. 行動を起こす人に伴走し、つなぎ、ともに「新しい社会」をつくる。
新しい事業づくりを通して社会課題解決に挑戦する起業家型リーダーを育成するNPO法人。企業やNPOで学生が事業の成功に貢献する「長期実践型インターンシップ」(97年~)、日本初の社会起業家を志す若者の事業プランコンペティション「STYLE」(02年~)、社会的事業を立ち上げる若者を支援する「社会起業塾イニシアティブ」(02年~)、地域に根付いた若者の挑戦機会を創り出す事業を応援する「チャレンジコミュニティ創成プロジェクト」(04年~)など、現在では全国70地域で人材育成プログラムを実施。東日本大震災を受け、「震災復興リーダー支援プロジェクト」も開始(11年~)。これまで約12,500名の若者たちが変革・創造の現場に参画。1,900名以上の起業家を輩出。
【お問合せ先】
NPO法人ETIC. 担当 西谷・瀬沼・木村