能登半島地震で被害を受けた子どもたちの支援をSMBCグループ・Chance For All・能登復興ネットワークと連携して実施。社員ボランティアやプロボノで子どもの居場所を支える取り組みを始めます。

NPO法人ETIC.(エティック、東京都渋谷区)は、このたび株式会社三井住友フィナンシャルグループ(以下グループを総称して「SMBCグループ」)、特定非営利活動法人Chance For All(以下「CFA」)、能登復興ネットワークと連携し、令和6年能登半島地震における被災地の復興と子どもの居場所支援に向けて、以下の取組を実施することに合意しました。

1. CFAとの協働による子どもたちの居場所支援

能登半島地震では、学童や遊び場などの子どもたちの居場所も被害を受けました。また、被災により能登を離れざるを得なかった方々も多く存在するため、現地では子どもたちを見守る場所や人手が不足しており、子どもたちの居場所が大きく制限されています。

CFAは被災地域の子どもたちが安心して過ごすための移動式遊び場「プレイカー」支援や、子どもたちを見守る人材の派遣を実施しています。

このたび、SMBCグループは、居場所運営や子どもの見守り、学習支援のため寄付を提供します。また、ETIC.のコーディネートにより企業ボランティアを現地に派遣します。

 

2. 能登復興ネットワーク等地元団体へのプロボノ派遣

現地で復興を担うリーダーたちが効果的に活動するためには、現地の人員や資源だけでは限りがあり、地域外の企業等との連携が不可欠です。しかし、復興支援に取り組みたい企業は多くとも、現地のニーズとの調整が難しく、外部リソースとのマッチングが進みづらい状況にあります。

そこで、SMBCグループは、現地のニーズと外部の支援を調整するコーディネート機能をもつ、能登復興ネットワークおよびその連携団体に、プロボノ人材を派遣します。ETIC.は、SMBCグループのプロボノ人材のマッチング・伴走支援を行います。プロボノ人材による現地の多様なニーズの発掘・調整等により、課題の解決を目指します。

さらに、地域外の他の企業や民間からのボランティア活動の受入を拡大し、関係人口の創出も図ることで、より多くの方と一緒に、能登の能登らしい復興を支えていきます。

ETIC. 災害支援基金(SSF)について

ETIC.では、2021年の熱海市伊豆山の土砂災害を受け、NPO法人atamistaへの後方支援を実施したことをきっかけに、地域の中間支援組織及び企業からの寄付により災害支援基金(SSF)を組成。発災時に情報が集まる地域の中間支援組織※への人材の派遣を柱として現在18団体が加盟しています。
これまで令和6年能登半島地震を含め8つの災害に対して約350万円の直接支援及び約2000万円の資金調達支援を実施。現地のリーダーのもとに42名の人材を派遣してきました。

今回の連携は、2024年5月にCFAが災害支援基金の制度を活用し、被災地の現場に1か月入り込み、現地の子どもたちのニーズを把握し、中長期的な支援に向けて、現地のキーパーソンと信頼関係をつくったことから始まっています。

ETIC. 災害支援基金(SSF)公式サイト  https://saigaishienfund.etic.or.jp/

※中間支援組織とは:主に市町村単位に置いて、地域の住民や事業者による自発的な地域活動・事業活動をサポートする役割を担います。地域の主体に伴走しながら、行政の持つ様々な制度・施策や、地域外のリソースなどを必要な現場に繋無節つける役割を担っています。

ETIC. 災害支援基金(SSF)での企業連携について

企業が被災地の支援を目的として取組を実施する場合、現地の情報を正確に把握することが必要ですが、被災地においては刻一刻と状況が変化するため、情報を把握し、適切なニーズを見つけることは困難です。また、既存の支援では手が届かない領域で活動している現地のキーパーソンとなる人を見つけ、信頼関係を築くには長い時間がかかってしまいます。そのため、ETIC.が連携する全国の中間支援組織のネットワークを活用して、企業やNPOと地域のキーパーソンとなる人材が効果的に繋がり、必要な支援を迅速に届けるため、連携企業を募集しています。

 

■NPO法人ETIC.(エティック)について

Move Forward. ETIC. 行動を起こす人に伴走し、つなぎ、ともに「新しい社会」をつくる。

1993年設立、2000年にNPO法人化し、人口減少、経済縮小、超高齢化社会における都市と地方の関係や、日本や世界の未来を考え、実践し、支え合い、学びを共有し、また次の未来を描く、未来をつくる人たちのコミュニティづくりの活動を推進しています。日本初の長期実践型インターンシップの事業化や若手社会起業家への創業支援を通じこれまで約12,500名の若者たちが変革・創造の現場に実践者として参加、1,900名を超える起業家を輩出。またその仕組みを全国80地域の連携組織へ広げています。2024年度からは、こうした取り組みから得られた知見やネットワークを活かし、「SMBCグループ プロボノワークプロジェクト」の運営に協力しています。
https://www.etic.or.jp/

 

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