~自然を「保護すべき対象」から「社会を駆動させる基盤」へと再定義する「ビジョンペーパー」も同時公開〜

ETIC.が共同発起人として協力する、一般財団法人ネイチャープレナー・ジャパン(岡山県、以下NPJ)は、「ネイチャープレナーを、経済の主役にする。」というミッションのもと、全国各地で自然資本の再生(ネイチャーポジティブ)に挑む先駆的な事業を支援する「2026年度 モデル事業助成」の公募を開始いたします。
本助成の開始に伴い、私たちが目指す社会変革のグランドデザインを示したビジョンペーパー『自然を「保護すべき対象」から「社会を駆動させる基盤」へと再定義 ーネイチャープレナーと拓く自然資本駆動型社会ー』を同時公開いたしました。資金提供のみにとどまらず、科学的エビデンスに基づく戦略策定や、認定コーディネーターによる個別伴走、集合研修などの非財務支援を一体で提供し、ALL JAPANでの社会実装を推進します。ETIC.はこの自然資本の再生に関わることを重要と考え、共同発起人として既存のネットワークを生かしながら、NPJの運営に協力しています。
募集要項掲載公式HP URL: https://naturepreneur.jp/grants-program/872/
ビジョンペーパー策定の背景と、私たちが描く「三段階の連鎖シナリオ」
2022年のCOP15以降、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)をはじめとするルールメイキングは急速に進みましたが、制度の整備がそのまま現場への資金還流を意味するわけではありません。現在、多くの企業が「開示や測定」のフェーズに留まり、自然再生の現場と資本が構造的に断絶しているという大きな課題があります。
NPJは、国土の7割が森林であり、急峻な地形と豊かな多様性を持つ「日本ならではの自然の基本性質と自然観」を設計の基盤に据え、以下の三段階の連鎖による社会変革を目指します。
- 里山・里海ユニット: 新しい担い手(ネイチャープレナー)がデジタル技術と先人の知恵を融合し、生態系ユニットを再編する。
- 流域経営: それらが川という水脈(上流〜下流)で繋がることで、NbS(自然に根ざした解決策)やグリーンインフラの効果を面的に広げる。
- リジェネラティブ・サプライチェーン: 食や観光を通じて新たなモノ・コト・環境価値が市場で循環し、経済そのものを刷新する。
詳しい内容については下記よりご覧ください。
▼助成事業ビジョンペーパー2026:https://drive.google.com/file/d/1yVAeKhG3ePsmTT0wrNlwl_SeMShF9L0c/view
なぜ今、ルールメイキングではなく「現場の実装モデル」なのか
市場が成立していないこのネイチャーポジティブの黎明期において、最も求められているのは抽象的なルールではなく、地域に根ざした生きた現場の実装モデルです。しかし、リスクが高く短期的な収益が見込めない初期フェーズの現場には、民間投資やビジネスベースの資金が届きにくいのが現状です。
そこでNPJは、リスクマネジメントを肩代わりする助成金を提供します。今年度は特に、環境ターゲットの設定や、再生・保全シナリオの策定といった「リサーチ助成」に特化することで、科学的に正しく、かつ持続可能な事業計画(出口戦略)を持つ先駆的なモデルを日本各地に誕生させることを目的としています。シナリオ策定への助言を含む伴走支援も助成金の提供とともに行います。
2026年度 募集プログラムの概要
本年度は、上記の連鎖シナリオに紐づく重点領域において、以下に分けて公募を行います。法人格の種別は問わず、NPO法人や一般社団法人に加え、株式会社などの営利法人からの応募も歓迎します。
- ①一般公募型リサーチ助成
- 対象
申請者が定める特定の地域や流域、また推進テーマにおけるネイチャーポジティブ戦略立案と、その持続性に向けた事業開発を目指す事業 - 2026年度 助成総額・採択件数
総額 900万円程度(2〜3件程度想定)
- 対象
- ②特定課題公募型リサーチ助成
- (1)重点地域・テーマ①:流域再生/里山再生
- 対象
流域再生、または里山再生において、特定の地域や流域におけるネイチャーポジティブ戦略立案と、その持続性に向けた事業開発を目指す事業 - 2026年度 助成総額・採択件数
総額 900万円程度(2〜3件程度想定
- 対象
- (2)重点地域・テーマ②:岡山県西粟倉村における生物多様性教育・環境教育推進
- 対象
岡山県西粟倉村において、生物多様性教育・環境教育を推進する団体 - 2026年度 助成総額・採択件数
総額 170万円程度(1〜2件程度想定)
- 対象
- (1)重点地域・テーマ①:流域再生/里山再生
- ③認定フラッグシップ・プロジェクト支援
- 対象
広域性・制度性・科学的インパクトを有し、多額の資金や多様なステークホルダーとの調整を必要とする案件 - 2026年度 助成総額・採択件数
0〜2件程度(寄附等の資金が集まることを条件に助成実行)
- 対象
実施スケジュール
- 通常枠(一般公募型・特定課題公募型)
- 公募期間:2026年7月13日(月)〜9月11日(金)17:00必着
- 選考期間:2026年9月中旬〜11月中旬
- 助成確定:2026年11月中旬
- 助成契約・支払い: 2026年12月中旬予定
- 助成期間: 募集要項(個別規定)に応じた期間
- 認定フラッグシップ・プロジェクト(大規模社会実装枠)
- 公募期間: 上記スケジュールとは別に、随時公募・受付を行います。書類選考を通過された案件に対して、本財団担当者との協議を行い、最終選考に進みます。
- 助成契約期間: 最大5年間(ただし、毎年その進捗状況をもとに継続を審議します)。
自然のための行動が事業となり、経済の原動力となる。そんな新しい社会のOSを共に構築していくネイチャープレナーの皆様、そして本領域への参入・支援を検討されている企業の皆様からのアクションを心よりお待ちしております。
【お問い合わせ】
一般財団法人ネイチャープレナー・ジャパン事務局
mail:info@naturepreneur.jp
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